アップルのiWatchに対抗、大手時計ブランドTimexがスマートウォッチを発売 - iPhone Mania

GPS One+
この秋にもアップルiWatchをリリースすると予想されています。徐々に拡_5dd89214d5f6a大しつつあるスマートウォッチ市場では参入している多くのメーカーがいわゆるハイテク企業ですが、大手時計メーカーもいよいよ参入するようです。

TimexがスマートウォッチGPS One+をこの秋に発売

アメリカに本社を置く時計メーカーのTimexは、この秋に携帯電話ネットワークに接続するスマートウォッチ、GPS One+を399ドル(約41,000円)で発売すると発表しました。

AT&TとQualcommと提携、省電力のカラー液晶を搭載

TimexはAT&TとQualcommと提携し、GPS One+にはAT&Tのネットワーク回線への接続とQualcommMirasolディスプレイ技術を搭載しています。Mirasolディスプレイ技術は、E-Inkデバイスに利用されているような省電力タイプのディスプレイですが、カラー表示が可能でディスプレイは常に表示されています。

単体でのネット接続が可能な初めての製品

GPS One+はAT&Tのネットワークへ接続するようにはなっていますが、これは映画を見たり電話をかけたりできるわけではなく、携帯電話網のデータ回線に接続し、友人に位置情報を送信したり、電子メールベースのメッセージの送受信をしたりするためです。
 
GPS One+にはジョギングなどのデータをSNSに投稿したり、4GBの容量に保存してある音楽データをBluetoothのヘッドフォン経由で聞いたりすることも可能です。また、SOS機能といわれる、あらかじめ決めておいた連絡先に詳細な位置情報を送信する特別な機能も搭載されています。

主流となるユーザーへの普及を狙う

今年はインターネットに接続されたスマートウォッチの元年になるとAT&TのGlenn Lurie氏は予測しているのですが、「Timexはスマートウォッチのユーザーの主流となるターゲット層に製品を提供できる初めての企業であり、この分野ではこれまで、まとまった数のデバイスをヒットさせ、販売した実績はない」と述べています。
 
また、Lurie氏はGPS One+は近くにあるスマートフォンと連携せずに単体で使用できるため、これがユーザーへのアピールポイントになるとも述べています。

初年度のデータ回線料は販売金額に含む

現在、販売されているLGやSamsungのスマートウォッチと比べて、今回のGPS One+は399ドル(約41,000円)という高い価格設定となっていますが、Timexはインターネット接続ができず、メッセージも送受信できないGPS機能を搭載したスマートウォッチとは同じような価格帯であると説明しています。この価格には1年間分のAT&Tのデータ回線料が含まれていますが、2年目からのデータ回線の料金はまだはっきりしていません。Timexは今後、年間契約をはじめ、月額での契約やデータ回線の共有が可能なプランなどを提供すると考えられます。

Timexの会長、「これからが旅の始まり」

Timexの会長Anette Olsen氏は、「GPS One+は今後、数多くリリースされるインターネットに接続が可能なスマートウォッチの最初の製品である」と述べていますが、「これが旅の始まりであり、今後リリースされるスマートウォッチで何ができるようになるのかを見ていくのは非常に楽しみであり、今後のアイデアについての多くは、まだ引き出しの中にある」と今後の製品やサービスの計画については明らかにしていません。
 
ユーザーがスマートウォッチを使って何をしたいのか、あるいは出来るのかがはっきりしていない状況で、Timexがスマートウォッチの新製品を発表するのは非常にチャレンジなことですが、Olsen氏は「ユーザーが欲しいと思う前に、私たちはユーザーのニーズを理解しなければならないし、それがこのビジネスだ」と述べています。
 

 
アップルはiWatchでSwatchTimexと提携するのではとのうわさもありましたが、Timexは別のパートナーと提携したようです。今後、iWatchをはじめとする、さまざまなタイプのウェアラブルバイスが登場するようですが、それぞれのデバイスが一体どんなユーザー体験を提供してくれるのか非常に楽しみです。
 
 
参照元 : re/code
執 筆 : リンゴバックス