疑わしいサプライチェーンの報道でアップルの株価が一時急落していた! - iPhone Mania

iPhone6s
チップ関連サプライヤーからの情報で、アップルが最新のiPhone6sに搭載されているチップの発注量を、下方修正するのではないかとする疑わしい報道で、先週アップルの株価が2%以上急落する事態が発生していた模様です。

アップル株価が一時2%以上も急落

アップルの主要なアナログICサプライヤーの関係者からの情報として、アップルは最新のiPhone6s/6s Plusに搭載するコンポーネントの発注量を減らすようだと、台湾のDigiTimesが現地時間の1日(木)に報じました。この否定的な報道を受けて、アップルの株価は取引当初から急落しましたが、午後には回復しました。
 
報じられた記事では紛らわしいことに、アップルはiPhone6sの発売開始から9月末までの間、つまり2015年第3四半期(7月〜9月)に、新型iPhoneを8,000万台出荷するとも報じていました。

下方修正報道の根拠は?

アップルは発売開始直後の週末に、1,300万台の新型iPhoneを販売したことを発表していますが、モデルによっては供給が追いつかず、納入するには数週間も掛かるのではないかとも言われています。
 
アップルは数週間分の製品在庫を抱えていると考えられていますが、販売が開始されたばかりのタイミングで、しかも9月中に6,700万台を出荷するとすれば、サプライチェーンへの供給を減少させることは通常考えられません。

繰り返される疑わしい報道

今回、記事を報じたDigiTimesは時には正確な内容を報じることがありますが、当てにならないサプライチェーンの噂を報じることで有名です。例えば今年初めには、アップルが新型の4インチiPhoneをiPhone6s/6s Plusと同時にリ_5dd89214d5f6aリースすると、間違った報道をしていました。また昨年の秋には、12インチMacBookのリリース時期の予想でも根拠のない報道を行っていました。

投資家に対しても警告

数年前にアップルのCEO(最高経営責任者)ティム・クック氏は投資家に対して、サプライチェーンからの噂はあまり信頼しない方が良いと注意を促したことがありました。

サプライチェーンは非常に複雑

実際クック氏は2013年に「サプライチェーンは非常に複雑で、アップルは複数のサプライヤーを準備し、様々な供給体制を考慮している。たとえある時点でのサプライチェーンからのデータが事実だとしても、そのことだけでアップルのビジネスを理解することは困難だ」と述べていました。
 
アップルは幾度となく、同じコンポーネントに複数のサプライヤーを用意しており、例えば新型iPhone6sに搭載されているA9 チップもSamsungTSMCの2社に分散し発注しています。アップルはサプライヤーの技術、製造能力、価格を検討し発注量を決定していると考えられます。
 
 
Source : Apple Insider
(リンゴバックス)