この秋の次期iPhone6へのサファイアガラスの搭載は難しい?? - iPhone Mania

サファイアガラス
アップルサファイアガラス事業に投資を行ったのは、iPhoneのディスプレイカバーにサファイアガラスを使用するためですが、投資銀行J.P. Morganは量産にかかるコスト高から、この秋にリリースされる次期iPhone6にはサファイアガラスは搭載されないと予想しています。

サファイアガラスの量産コストは依然高額

J.P. Morganのアナリスト、Rod Hall氏が投資家向けのレポートでサファイアガラスの量産コストは依然として高価だと主張しています。
 
先日もウォール・ストリート・ジャーナルは9月9日にリリースが予想されている次期iPhone6にアップルがサファイアガラスを採用するかどうかは依然として流動的だと報じていました。

GT社は製造コスト削減のため技術会社は買収済み

GT Advanced Technologies
Hall氏はアップルのサファイアガラス事業のパートナーであるGT Advanced Technologiesが、2012年11月にサファイアの製造コストを削減する技術をもつTwin Creeksを買収していることを指摘しています。
 
Twin Creeksは「Hyperion」と呼ばれるウエハ処理技術を有しており、またアップルもサファイアガラスを薄層にする技術の特許を取得しているため、これらの技術により将来的にはサファイアガラスの製造コストが下がると見られています。

コスト削減した量産体制にはまだ時間がかかる

しかし現時点では、サファイアディスプレイは、iPhoneに使われているCorning社製ゴリラガラスの10倍ものコストが掛かるとHall氏は指摘しており、これはHyperionによるウエハ処理がまだ量産体制に至っていないのが原因だと予想しています。

iPhone6への搭載は難しいとの予想?

一方でHall氏は、アップルが限定されたハイエンドモデルのiPhone6にのみサファイアガラスを採用する可能性はあるものの、今年実現するのは難しいと予想しています。先日ウォール・ストリート・ジャーナルは、iPhone6ではハイエンドモデルにのみサファイアガラスが採用されると報じていましたが、Hall氏は今年はサファイアガラスを採用したiPhone6の発売はないと見ています。
 
iP_5dd89214d5f6ahone6へのサファイアガラスの搭載については、これまでもアナリストの意見は大きく分かれています。ただし、京セラが既にサファイアガラスを搭載したスマホを発売していること、GT Advanced Technologiesが順調に事業を進めている報道などから、この9月にリリースされるiPhone6サファイアガラスがまったく搭載されないというのはちょっと考えにくいと思います。
 
 
参照元Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス