美味しそうなApple PayのCMが公開―どうして普及?日本ではいつサービス開始? - iPhone Mania
アップルは20日、「iPhoneじゃなきゃ、iPhoneじゃない」シリーズの最新作として、Apple Payを紹介するコマーシャルを公開しました。
Apple Payのおさらい
「iPhoneじゃなきゃ、iPhoneじゃない」シリーズの新作として公開されたApple Payのコマーシャルでは、マクドナルドやサブウェイなどで、気軽にiPhoneで決済が可能なことが示されています。
日本ではサービス開始の見通しも不明なこともあり、馴染みの薄いApple Payですが、同システムは、iPhone6シリーズ以降であれば、画像のように決済端末にかざし、iPhone上で指紋認証を行うだけで、瞬時に決済が完了するという大変便利な国際版「おサイフケータイ」です。
Apple Payを使う上で必要なクレジットカードやデビットカードの登録も、iPhoneのカメラでスキャンするだけで、瞬時に登録出来るという便利さです。
iPhoneさえあればどこでも決済出来るという便利さから、現在Apple Payに対応している店舗は100万店以上にのぼることが、今回公開されたコマーシャルでは明らかにされています。
なぜここまでApple Payは普及した?
ところでなぜ、Apple Payは1年足らずの間に、ここまで急速に普及することが出来たのでしょうか。一見すると、クレジットカード会社にとっては、アップルが既存の決済サイクルに絡んできたところで、何のメリットもなさそうです。
しかし、Apple Payでは不可欠な「指紋認証」と「読み取り端末」が、カードの不正使用に悩まされるクレジットカード会社にとっては、喉から手が出るほど欲しいシステムだったのです。
Touch IDによって本人しか使えない
通常のクレジットカードは他人が使うことも出来ますし、番号さえ分かってしまえば、簡単に第3者が決済出来てしまうため、毎年計上されるカードの不正利用額は莫大な金額にのぼります。日本クレジットカード協会によると、インターネット上だけで、2014年上半期に日本国内だけで30億円もの不正利用が発生したそうです。
一方で、Apple Payは決済時にTouch IDで本人の指紋認証が必要となるため、指でも切り取られない限り、不正使用される心配はありません。
アップルが無償で配る端末が魅力的
また、アップルはApple Payを普及させるために、各店舗に無料でApple Pay対応読み取り端末を配布しているとのことです。
これについてもクレジットカード会社は、スキミングの温床となっている磁気読み取りタイプの旧型決済端末から、セキュリティが確保されているICチップ読み取りタイプの新型決済端末を普及させたい思惑があったため、Apple Payにも対応した新型決済端末の無料配布は、願ったり叶ったりだったとのことです。
日本ではいつから開始?
現在は、アメリカとイギリスでサービスが開始されており、次は中国かカナダになるとのことですが、日本に上陸するという話は全く聞こえてきません。
なんでも日本では、Apple Payの土台となるインフラが整備されていないからだそうですが、アップルは中国のアリババと交渉を進めているという話もあるだけに、日本でもソフトバンクなど大手テクノロジー企業が声をあげることによって、何らかのブレイクスルーを期待したいですね。
Source:Apple Insider,Shobylogy,NHK
(kihachi)