高価なサファイアガラスが原因でiPhone6 plusの生産は少量になる可能性 - iPhone Mania

iPhone6
アップルは今年後半に2種類のディスプレイサイズの次期iPhone6をリリースすると予想されています。現行の機種は4インチですが、_5dd89214d5f6a大画面化するディスプレイは4.7インチと5.5インチとなるようです。今回、中国のWeiboに投稿されたサプライチェーンの情報によりますと、より大きな5.5インチの次期iPhone6の生産量はディスプレイの材料に使用される高品質なサファイアガラスの供給量が少なく、限られたものとなると伝えています。

高価なサファイアガラスの生産コストダウンが課題か

アップルはサファイアガラスの技術を持つGT Advanced Technologiesと多額の契約を交わし、アリゾナ州に新工場を設置、iPhoneで採用しているCorningのゴリラガラスから、より引っかき傷に強いサファイアガラスに変更するといわれています。しかし、サファイアガラスは非常に高価なためコストダウンなどが課題になり、供給量が少ない可能性があります。

サファイアガラス採用の場合、原価は5倍にも?

今回のサプライチェーンの情報ではiPhone5sに使用されている4インチサイズのディスプレイの原価は44ドル(約4,500円)と予想されており、仮にサファイアガラスのディスプレイを採用した場合には原価は1,743元(約28,400円)にもなるといわれています。仮にこの試算が正しいとした場合にはコストアップのため、次期iPhone6の販売価格を50%値上げする必要があり、ほとんどのユーザーが購入できないほど高価になってしまいます。

サファイアガラス採用は次期iPhone6の上位機種のみ

アップルの新製品に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏は以前のレポートでサファイアガラスサプライチェーンの制約から、次期iPhone6の中でも限られたプレミアムモデルである5.5インチディスプレイを搭載した64GBモデルにしか採用されないだろうと予想していました。
 
アップルは現在も従来のサプライヤーからサファイアガラスを購入していますが、新設したGT社のアリゾナ工場から少量の出荷を開始したとも報道されています。
 
現在のサファイアガラスは供給量も少なく、高価なのは確かですが、サプライチェーンによる原価の試算はビジネス的にはあり得ない話だと思いますし、アップルは大量にサファイアガラスを使用することで現行のディスプレイの原価よりも安価な価格での供給を可能にすると考えられます。ただし、アップルは次期iPhone6で販売価格の値上げをするのではないかという予想もありますのでサファイアガラスのコストアップの可能性は否定できません。
 
 
参照元 : MacRumors
執 筆 : リンゴバックス