アップル、米の大手2社の診療記録サービス会社とHealthKitで提携 - iPhone Mania

HealthKit
アメリカで診療記録データサービスを行っている大手2社のAthenahealthとCernerが、アップルのiOS8上の健康関連のフレームワークであるHealthKitとデータを統合するアプリを開発し、展開を行うようです。
 
AthenahealthとCerner両社は、HealthKitと両社の取り扱うデータの統合が可能になるよう現在アップルと開発を進めており、既に提携関係にあるとロイターに語っています。

HealthKitにより遠隔治療が可能に

今回の報道によりますと、両社は生体特性を測定することができる装置をHealthKitに接続し、遠隔地にいる患者のモニタリングを可能とするシステムを展開する予定のようです。医師はこのシステムを使い、患者の情報に遠隔地からアクセスし、診断や治療など適切な処置を行うことができるようになります。
 
AthenahealthはHealthKitを利用し慢性的な病状の患者の診療に対応しようとしていますが、一方のCernerは医療チームがよりトータルな治療にあたれるよう、患者の医療記録全般にアクセスできるようにしたいと考えています。

身体測定にiPhone内のセンサーも活躍

アップルのHealthKitのフレームワークでは、ユーザーである医師が、iPhone上に搭載されたセンサーをはじめ、対応するモニターやセンサー装置からさまざまな測定データを収集することを可能とします。患者のさまざまなデータをHealthKit上で一元的に管理できるようになることで、医師は素早く、簡単に患者のデータにアクセス可能となり、その結果、素早い処置ができるようになります。これまでの診療記録データのシステムではこのような機能が欠如していました。

HealthKitの不具合、9月末には修正予定

先日、iOS8が一般に公開されましたが、アップルはHealthKitに発生した不具合により、急きょHealthKit関連のアプリの提供を停止しました。開発者に対してはHealthKitのフレームワークを無効にし、アプリを再度提出するよう指示を出しており、不具合が_5dd89214d5f6a修正される9月末にはHealthKitのフレームワークに対応したアプリが提供される予定となっています。
 
 
参照元Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス