アップル、新しく2社をiOSデバイスの製造サプライヤーに追加 - iPhone Mania

iPhone 5s
The Wall Street Journalが伝えるところによりますと、アップルはiPhoneiPadなど現在のiOSバイスの生産に対応するためにアジアを拠点とする企業を新たに製造パートナーとして追加する模様です。

iPhone _5dd89214d5f6a5cをWistron、iPad miniをCompal Communicationsが担当

アップルはiPhone 5cの生産をWistronと、またiPad miniの組立製造をCompal Communicationsとそれぞれ新しく契約する予定のようです。なお、Compal Communicationsが組み立てを行うiPad miniは従来のiPad miniなのか新しいiPad mini Retinaなのかは明らかになっていません。従来、アップルのiOSバイスの製造組立を主に行ってきたFoxconnは、今後iPhone 5sの生産に注力することになり、これに対応してアップルは新たなサプライヤーを追加した模様です。

AppleFoxconnの関係は?

以前の記事でも紹介しましたが、アップルは数年前からFoxconnで問題となっている不法労働問題について苦慮しており、さらにFoxconnが製造したiPhone 5の製造の不良による、およそ2億5,900万ドル(約256億円)の損失の補填についての問題もあり、このような背景からFoxconnと一定の距離を置くようなサプライヤーの追加があるのかもしれません。
 
アップルは先月、iPhone 5cを生産するPegatronとFoxconnに対して、生産量を少なくするように指示したと言われています。またiPhone 5sの受注に対応するために生産量を75%アップしたとの報告もあります。しかし、Foxconnはアップルの要求する生産ラインの増強に時間が掛かり、十分な対応が出来ておらず、アップルとしてもiPhone 5sの受注に対応するには新たなサプライヤーと契約をし、生産量を確保する必要があります。また、今回発表されたiPad mini Retinaディスプレイモデルは当初よりも供給量は限定的で、品薄状態が続くと予想されており、現在でも正式な発売日は発表されていません。
 
今回のサプライヤーの追加でiPhone 5siPad mini Retinaディスプレイモデルの生産状況が改善されれば良いのですが。
 
 
参照元:MacRumors
執 筆:リンゴバックス