007のジェームズボンドが使うスマホは一流のはず - iPhone Mania

Spectre
12月に公開が予定されている映画『007 スペクター』(原題:Spectre)で、ボンド役を演じるダニエル・クレイグ氏と、監督のサム・メンデス氏の両氏は、映画の中でジェームズボンドが使用するスマートフォンソニー製でも、サムスン製でも、ボンドの洗練されたイメージを損なうとの理由で反対していたことが判明しました。

ボンドの使うスマホは?

昨年冬に、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの内部情報がハッキングされた際、映画の中で使用するスマートフォンを変更する議論が社内であったことが明らかになり、Financial Timesの記者Henry Mance氏が伝えていました。
 
007のファンであるブログサイトDaring FireballのJohn Gruber氏がこの内容を詳細に報じています。

ソニーはクレイグ氏に6億円を提示

当初、ニュースサイトBusiness Insider UKのWeinberger氏は、映画の中でソニースマートフォンXperia Z4をジェームズボンドが使用することについて、ソニーはクレイグ氏に500万ドル(約6億185万円)を提示したと伝えていました。

約60億円、サムスンも必死か

交渉では、ソニーが総額1,800万ドル(約21億6,667万円)のマーケティング費用を提示していました。その後、サムスンからは5,000万ドル(約60億1,854万円)マーケティングとプロモーション費用、もちろんクレイグ氏にもソニーと同額を負担するとしており金額がエスカレートしていました。
 
リークされた電子メールの内容から、ジェームズボンドのプロデューサーであるBarbara Broccoli氏は、金額だけでソニーサムスンかのどちらかを選ぶという問題ではないと述べていました。

ボンドは最高のものしか使わない

また、ソニー傘下のコロンビアピクチャーのプレジデント、Andrew Gumpert氏は「金額の問題ではなく、映画のクリエイティブな側面からも監督のメンデス氏とクレイグ氏はソニースマートフォンを使いたくないと考えていると思う。ジェームズボンドは最高のものしか使わないというイメージを演出しているから、ソニーは最高ではないと言うことだろう」と話しています。

アストンマーチン、ロレックス、オメガなど

映画やテレビドラマで、製品を露出する広告手法であるプロダクトプレイスメントは、大き_5dd89214d5f6aなビジネスとなっています。特に007シリーズの一流のスパイ、ジェームズボンドが使用するアストンマーチンやロレックスは世界の高級ブランドの証となっています。

ボンドにAndroid端末は・・

しかし、ジェームズボンドがソニーであれサムスンであれ、安価なイメージで「Stagefright」に代表される脆弱性が存在するAndroid端末を使用しているのはイメージに合わないと思われます。
 
アップルは長い間、同社の製品を映画やテレビドラマなどでの使用を無償で自由に許可してきました。その結果、多くのアップル製品が画面に登場することになりました。
 
一方、ノキアサムスンをはじめとするAndroidWindowsの製品メーカーは、製品をプロダクトプレイスメントとして使用する場合には、費用を負担してきましたが、金額自体はそれほど高額ではないようです。
 
今回の007映画で採用されるブランドは別にしても、ノキアソニーは既にコンシュマー市場からは消えかけていますし、サムスンのモバイルビジネスは2期連続で大きく落ち込んでおり、一流スパイであるジェームズボンドが愛用するスマートフォンブランドにはなり得ない状況になっています。
 
なお、映画『007 スペクター』については、3月に公開された予告編で身に着けていた黒のタートルネックが「スティーブ・ジョブズ氏っぽい」と話題になりました。以下は、最新版の予告編です。
 

 
 
Source : AppleInsider
Photo : 007 Spectre
(リンゴバックス)