アップル、スマートホーム対応で生じる5つの課題とは - iPhone Mania

apple iOS スマートホーム WWDC
アップルがスマートホーム分野に本格参入すると報じられていますが、海外サイトMashableは同社が参入することで生じる5つの課題を示唆しています。
 
スマートホーム」とは、iOSバイスを家庭機器用プラットフォームに変え、照明や家電製品、セキュリティーシステム等のリモート制御を可能にするものです。報道では、アップルが家電製品とつながるiPhoneiPadを目指すとされています。

課題1・ユーザーエクスペリエンス

人々はこれまでにない新しい製品を手にすると大変心が踊りますが、一方で生活行動になじみが薄い製品であれば消費者の心は掴めません。
 
今回は家庭用機器への参入であるため、生活用品であることでなじみ深いものになり得ますが、新しい操作性や設定作業が求められる製品だと逆に「面倒」と感じてしまいます。
 
消費者にとって単に使いやすい製品ではなく、生活がより改善される設計デザインが求められています。

課題2・購入メーカーの依存性

スマートハウスの利点は、携帯端末や_5dd89214d5f6a他の機器と連携が出来るところですが、それと同時にその端末や機器に依存してしまう傾向があります。
 
例えばスマートホーム製品が故障した場合の取替や大幅なアップグレードが生じた場合は、正常であるはずの端末や機器も買い替えなければならない、という不安要素が残ります。

課題3・家電製品分野の新パートナー

これまでIT機器を牽引して来たアップルですが、新しい分野の家電製品でのパートナーシップをどのメーカーと組むかが、高品質・高機能でありながらシンプルな製品を実現する鍵となります。
 
現在、iPhoneNFC機能提携の噂が流れている中、同分野についても実績十分且つ将来性のあるメーカーとの提携が求められます。

課題4・プライバシーとセキュリティ

スマートハウス対応機器により生活の利便性が向上する一方で、個人や家庭のプライバシー保護やセキュリティ対策が課題となっています。
 
例えば退室するとセキュリティシステムが動作するような場合、端末にそれらの情報が保存されているためハッキングだけでなく端末の紛失、盗難による被害拡大等のトラブルが増加するのではと予想されています。

課題5・連携はホームだけでとどまらず

アップルが目指す「スマートライフ」を実現する為、今回のスマートハウス対応により、おそらくCarPlay対応やiBeacon、iWatchへとさらなる展開が予想されています。
 
今後も様々なジャンルへの展開が期待される一方で同時に端末への依存性も高まり、上記の問題点がさらに拡大することが示唆されています。

スマートホーム機器の品質向上と需要拡大に期待

こうした懸念もある中、アップルがこの分野に参入することで、まだ普及が初期段階にあるスマートホーム機器の消費者の導入が大きく促進されるとして期待されています。
 
現在Appleの直営店では、iOSアプリと連携するサーモスタット、監視カメラ、LED電球、電源リモートスイッチなどが、50ドルから250ドルの価格帯で販売されています。この既存製品がスマート対応するかどうかも注目されます。
 
 
参照元:Mashable
執 筆:iCHI