アップル、Beatsを30億ドルで買収 - iPhone Mania

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アップルは現地時間5月28日、これまでの報道どおり、ストリーミング音楽サービスのBeats Musicと、ヘッドフォンおよびスピーカーメーカーのBeats Electronicsを30億ドル(約3,056億円)で買収すると発表しました。取引は第4四半期に完了する見通しです。アップ_5dd89214d5f6aルにとってはこれまで最高額(4億ドル=約407億円)だった1997年のNeXT買収を超える、過去最高額の買収となります。

アイオヴィン氏とドレ氏がアップル入り

買収に伴い、Beatsの創業者であるジミー・アイオヴィン氏とドクター・ドレ氏はアップルに加わります。現時点では役職などは公表されていませんが、来週開催される世界開発者会議(WWDC)で2人が何らかの話をするという説が濃厚です。
 
アイオヴィン氏は長年音楽業界を牽引してきた人物であり、アップルおよびiTunesとも10年以上の結びつきがあります。iTunes Storeで楽曲を提供している複数の有名アーティストのプロデュースにも関わり、iTunesが世界的な音楽配信サービスへと成長するのを支援してきました。同氏は記者発表文において「Beatsはアップルになじんでいると常々思っていた」と述べています。
 
アーティストでプロデューサーのドレ氏と、Interscope Geffen A&M Recordsの会長であるアイオヴィン氏が2008年に立ち上げたBeats Electronicsは、「Beats by Dr. Dre」ブランドで知られるヘッドフォン、イヤフォン、スピーカーなどの音響製品、Beats Audioソフトウェア、そしてストリーミング音楽サービス「Beats Music」を提供しています。

30億ドルもアップルにとっては大金ではない?

買収額30億ドルと聞くと非常に巨額に思えますが、Forbes誌によればアップルの現金準備額は1,500億ドル(約15兆2,800億ドル)もあり、それから考えればそれほど大した金額でないといってよいでしょう。またBeatsの推定年間売り上げは約20億ドル(約2,037億円)で、アップルの昨年の売り上げ1,710億ドル(約17兆4,200億ドル)の1%強に過ぎません。
 
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は記者発表文のなかで「このすばらしいチームをひとつにすることで、もっとも革新的な音楽製品とサービスを世界中で創造し続けることができる」と述べています。
  
参照元: Apple
執 筆: lunatic