FBI長官がAppleとGoogleによる顧客情報の暗号化に対して難色を示す - iPhone Mania

FBI Apple Google
 
連邦捜査局FBIジェームズ・コミー長官は、AppleGoogleの両社が捜査への協力依頼を受けた場合も顧客の個人情報に対してアクセス出来ないとしていることに対して、今後も反対の主張を続ける発言をしたことが、CBSニュースのインタビューで分かりました。
 
Appleのティム・クックCEOは先日、ユーザーのメールやiMessage、その他のやりとりについて同社は何も読み取ることができない(情報を持っていない)と発表しており、同長官はこれを問題視していました。

情報の暗号化はマーケティングツールとして利用されている

同長官はインタビューの中で、「(iPhoneを含む)スマートフォンによって媒介される情_5dd89214d5f6a報の暗号化は、マーケティングツールとして利用されている」と繰り返し発言をしています。その背景としては、法を守ることこそが世の秩序を保つために必要なことであるにも関わらず、FBIなどの組織が一切関われないような場所(暗号化されたサーバー)が存在していることが問題であるということのようです。
 
以前、個人情報へのアクセスに関しては、ティム・クックCEOが公式に「暗号化情報の復号化キーを保持していない」という発言をしましたが、この発言に対しても同長官は、「車のトランクや、アパートなどの捜査に似たもので、仮に法の執行ができないアパートなどがあれば、その近くに住みたいと思うだろうか」という難色を示す趣旨の発言をしています。
 
他にも、現在の状況ではテロ対策や、誘拐事件関する情報にも、同暗号化があるために立ち入れないことを問題視しているようです。
 
米国では、中央情報局(CIA)のエドワード・スノーデン氏がメディアを通じて、アメリカ国家安全保障局(NSA)による個人情報収集の手口を告発してからというもの、個人情報に関する議論が白熱しています。
 
テロや誘拐事件などの重大犯罪に対する対策を重んじるFBIと、顧客の個人情報を守ることに躍起になるAppleGoogle。この問題の終着点は一体どうなるのでしょうか?
 
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参照元:9to5Mac
執 筆:クロス