6.1インチ液晶のiPhone、OLEDモデルより約2.2万円安くなる? - iPhone Mania
今年秋に発売される6.1インチ液晶モデルのiPhoneは、価格が有機EL(OLED)モデルと比べて200ドル(約22,000円)安くなる、との予測が発表されました。また、6.5インチOLEDモデルは「iPen」と呼ばれるアクセサリに対応するとも予測されています。
iPhone6や6sからの買い替えユーザーを取り込みか
2018年秋には、5.8インチと6.5インチの有機EL(OLED)モデルと、6.1インチの液晶モデルのiPhoneが発売されると予測されています。
このうち、液晶モデルには戦略的な価格が設定され、価格は799ドル(約87,000円)となり、OLEDモデルよりも200ドル安くなる、との予測をRosenblatt証券のアナリスト、ジュン・ザン氏が投資家向けレポートの中で発表しています。
この価格設定により、iPhone6やiPhone6sユーザーによる液晶モデルへの買い替えが進む、というのがジュン氏の見立てです。
同氏は、液晶モデルは約6,000万台が製造されるとして、OLED搭載2モデルの合計5,000万台(5.8インチが2,800万台、6.5インチが2,200万台)よりも人気を博する、との考えを述べています。
OLEDを液晶に変更して50ドルなど各種のコスト引き下げ
OLEDを液晶に変更することで50ドル(約5,400円)、フレームをステンレス製から他素材に変更することで20ドル(約2,200円)、通信用部品の材料費引き下げ、リアカメラをシングルカメラに変更、3D Touch対応の省略など、様々な製造コスト引き下げで200ドルの価格差が実現するとみられます。
ディスプレイが液晶に変わっても、iPhone Xと同様に画面上部の切り欠きは残り、画面下部には細いベゼルが設けられるだろう、とジュン氏は予測しています。
画面下部のベゼルについては、液晶ディスプレイの製造上の制約の問題をクリアするためと考えられます。
先日、ジャパンディスプレイが今秋発売のiPhone用に液晶パネルを大量受注した、と日本経済新聞が報じています。
Apple関連情報の正確さで定評のあるKGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏は先日、液晶モデルに2枚のSIMカードを挿して使えるデュアルSIMモデルが用意されるとの予測を発表しています。
クオ氏は、デュアルSIMモデルは700ドルから800ドル(約76,000円から約87,000円)、シングルSIMモデルは550ドルから650ドル(約60,000円から約70,000円)になる、と述べています。
6.5インチOLEDモデルは「iPen」とデュアルSIM対応か
ジュン氏は、OLEDモデルのiPhoneを自動車ブランドになぞらえて表現しています。
高級スポーツカー「ポルシェ」にあたる5.8インチOLEDモデルは、現行のiPhone Xから外観上のデザイン変更はないとみられます。
超高級セダン「ロールス・ロイス」に例えられる6.5インチOLEDモデルには、「iPen」と呼ばれる、Apple Pencilに相当するアクセサリに対応するとジュン氏は予測しています。ただし、「iPen」はiPhone本体には付属せず、別売になるとみられます。
また、6.5インチモデルにはデュアルSIMモデルが用意され、中国などデュアルSIM対応スマートフォンが一般的な地域で人気を獲得すると考えられています。
TrueDepthカメラの省電力化や耐水性能の向上も
このほか、2018年秋のiPhoneでは、顔認証に使われるTrueDepthカメラの性能が向上し、バッテリー消費が抑えられると予測されています。同部品は、Lumentumが供給を担当するとみられています。
さらに、現行のiPhone X、iPhone8/8 PlusではIP67規格の耐水性能が向上し、水深10メートルに30分沈めても耐えられるようになる、との予測も述べられています。
Source:AppleInsider
(hato)