auのiPhone6はCAとWiMAX2+でどこまで速くなったのか? - iPhone Mania
昨日発売となったiPhone6/6 PlusではLTEの下り最大速度が150Mbpsとなった他、新たにTD-LTEやキャリアアグリゲーション(CA)に対応し、通信速度の向上が期待できるようになっています。
特にauのiPhone6/6 PlusはWiMAX2+(TD-LTE)とCAが使えるようになっており、iPhone5s/5cからでも速度の向上が期待できます。そこで、東京23区内の住宅街(自宅周辺)でどこまで速度が上がったかを簡単に見て回りました。
iPhone6/6 PlusでWiMAX2+を利用できているかを調べる方法
iPhoneでは「電話」アプリで「*3001#12345#*」と入力して発信ボタンをタップすることで、どの周波数を使って通信しているかがわかります。
「Serving Cell Info」という項目を選択すれば、「Freq Band Indicator」という項目がでてきますが、それが「41」となっていればauのiPhoneならWiMAX2+が利用できていることになります(ソフトバンクのiPhoneではSoftBank 4Gが利用できていることを表します)。
WiMAX2+ではかなりの高速通信が可能
WiMAX2+は現時点で利用者がそれほど多くないこともあり、多くの場所でかなりのダウンロード速度が期待できます。
先ほどの方法でWiMAX2+を利用していることを確認したのち、速度を測った結果が上のスクリーンショットです。筆者の自宅周辺で71MbpsはこれまでのiPhoneで不可能だった速度であり、iPhone6/6 Plusではそれをいとも簡単に記録します。
CAもスピードアップに貢献
そしてもう一つ、auのiPhone6/6 Plusの通信速度向上に貢献しているのがキャリアアグリゲーション(CA)です。先ほどの方法で周波数を確認した時「18」となっていればCAを利用している可能性があります。
再び筆者の自宅周辺での検証ですが、ちょうどWiMAX2+の入りにくい場所で上のように「Freq band Indicator」が「18」となり、CAが利用できているようです。iPhone5s/5cでは速くても30Mbpsくらいだった場所で65Mbpsを記録しました。
これはCAなしでは難しい速度であり、おそらくCAが効いているのでしょう。おそらくと書きましたが、現時点でiPhone6/6 PlusがCAを使っているかを確かめる方法が見つかっていません。
高速化は通信の安定にも貢献
簡単に検証した結果、やはりauのiPhone6/6 Plusは通信速度の面で大幅に進化しています。しかし実際に数十Mbpsという高速通信を利用する機会はほとんどありませんん。iPhoneを使っていて、20Mbpsと80Mbpsの違いがわかる用途もほとんどありません。
ただ、将来的に利用者が増えて通信量が増大した時、快適な通信環境を維持できるかのバロメーターにはなります。現時点でこれだけの速度を確保できているauのiPhoneは将来的に利用者、通信量が増大しても、快適な通信環境が保てる可能性が高いと考えられます。
他社もiPhone6/6 Plusで通信環境改善
通信速度が速くなったのはauだけではありません。ドコモのiPhone6/6 Plusでも150Mbpsの通信が可能となり、この通信性能を最大限に生かすため、ドコモは基地局の整備を加速させています。
ソフトバンクのiPhone6/6 PlusでもTD-LTE(SoftBank 4G)が利用できるようになっており、高速通信という面では大きく前進しています。
多くの人はiPhoneを購入してから数年は使います。その途中で「混雑して使い物にならない!」とならないように、どこのキャリアの通信が長く快適に使えるかを考慮してiPhone6/6 Plusの通信キャリアを選ぶ必要があるかもしれません。
執 筆: KAZ