偶然にも一般人が"Google.com"を取得してしまう事件が発生 - iPhone Mania
“Google.com“のドメイン申請をしたところ、申請が通り実際に使用可能となってしまう事件が発生しました。
Google.comが12ドル!
男性は元グーグル社員であったこともあり、何かグーグルに関連したドメインはないかと探したところ、当然ながらどれも見事に抑えられていたそうです。しかし1つだけ、使用可となっているドメインがあり、それがまさかの”Google.com“でした。
世界で一番トラフィックが多いとされる同ドメインですが、価格は僅かに12ドル(約1,440円)でしかなかったとのことです。どうせエラーだろうと思いながらも、駄目もとで男性が申請してみると、なんとトランザクションが通過してしまいました。
1分間だけGoogle.comを掌握
しかしここから、奇妙な出来事が次々と発生します。通常ならば、サーバー管理者側からのドメイン購入通知がメールで来るはずですが、代わりに彼のGoogleサーチコンソールが突然”Google.com”ドメインオーナー用のメッセージと共にアップデートされたり、企業の内部情報に関わるメールを受け取ったりしたそうです。さすがに恐ろしくなったところで、彼の取得がエラーであったことがサーバー管理側でも分かったのかキャンセルがかかり、彼の12ドルは無事返金されました。
原因はグーグルが一時的にドメイン更新に失敗したことによるバグだそうですが、「恐ろしいのは1分でウェブマスターのコントロールを得てしまったことだよ」と彼は語ります。「少なくとも言えることは、私は1分間Google.comを所有したということだ」
もちろん元グーグル社員だっただけに、グーグルのセキュリティ・チームにはしっかりと通報したそうです。
似たような例としては、2003年にも”Hotmail.co.uk”をマイクロソフトが更新しようとしたところ、すでに何者かが取得していたという事件があります。こちらの場合は明確にマイクロソフトの出遅れだったため、同社が持ち主に返却してくれるようお伺いを立てる羽目になりました。