Facebook、一部社員にiPhoneからAndroid端末への切り替えを命じる - iPhone Mania

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Facebookの最高業務執行責任者(COO)であるクリス・コックス氏が、従業員に対しiPhoneからAndroid端末へ切り替えるよう命じたことを明らかにしました。

新興国の多くの利用者はAndroidユーザー

コックスCOOは、

「うちのチームのかなりのメンバーに、Androidに切り替えるよう命じている。何せ彼らに任せておくと、iPhoneばかり選ぶから」

と多くの記者の前で語りました。
 
コックスCOOはAppleを嫌っているわけでも、Googleと突如結託したわけでもありません。これには同社が今後事業を展開していくうえでの、重要な理由がありました。
 
従業員の間では確かにiPhoneが人気ですが、Facebookは現在世界15億人以上の人々に利用されており、そのうちの多くの人々、特に新興国で新たに使い始めた人々は、Androidユーザーです。コックスCOOは、Facebookが世界中のより多くの人々へとサービスを届けるには、開発チームに十分な数のAndroidユーザーが必要だというのです。

「そうすればバグが報告できるし、多くのFacebookユーザーが現在体験しているのと同じ体験ができるからね」

とコックスCOOは説明しています。

「2G Tuesdays」

Facebook新興国の市場開発に注目しています。コックスCOOによれば最近始まったばかりの「2G Tuesda_5dd89214d5f6ays」という取り組みも、新興国市場の理解を深めることを目的としているとのことです。
 
毎週火曜日、カリフォルニア州メンロパークの本社に出社して社員が自分のFacebookアプリを開くと、多くの新興国では今も主流である2Gの接続環境でつなぎますか、というメッセージが表示されます。これに「はい」と答えると、そこから1時間は2G環境となるので、多くのユーザーがどのような状況でFacebookを利用しているかが理解できる、というわけです。
 
Wiredは、「2G Tuesdays」はFacebookが対外的にわざと発表したものだと皮肉りつつも、同社が将来的な収入源として新興国への関心を高めているのは間違いないと分析しています。
 
Facebookは現在中国市場からは完全に締め出されていますが、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、同市場に関心を抱いていることは明らかです。同CEOは10月24日、北京の清華大学を訪れ、中国語で20分間のスピーチを行っています。ちなみに彼の妻のプリシラさんは中国系アメリカ人で、ザッカーバーグCEOは彼女の親類とコミュニケーションをとるために、中国語を勉強していると語っています。
 
 
Source:Wired
(lunatic)