iPhone・iPadで、野球スイングのメカニズムを解析！最新MEMSセンサーを採用 - iPhone Mania

アメリカのITテクノロジー会社「Blast Motion」は14日、野球のスイング解析システム「Blast Baseball」を発売すると発表しました。同商品は、イタリアとフランスの「ST Microelectronics社」との共同開発であり、センサーにはST社製のMEMSセンサーが搭載されています。
 
「Blast Baseball」はバットの先ではなく、専用の取付け具を使用してバットのグリップエンドに装着します。これにより手首の細かい動きや肘、腰の位置まで正確に把握が可能となっています。
 
同商品の重さは28g未満と非常に軽く、さらに防塵性や耐衝撃性、防水性まで兼ね備えています。また解析されたスイングデータの精度は、最も先進的とされているトラッキング・システムと同等レベルとのことです。
 

 
解析された結果はBluetoothを経由して、Appleの「iPhone」や「iPad」に転送されます。「Blast Baseball」は、バットにボールが当たった「ヒット・打球」した状態と練習モードの「素振り」の状態までしっかりと区別できるほか、iPhoneやiPadとの距離が離れて通信範囲外にある場合は、本体にスイング情報を保存できるようになっています。
 
こうした仕組みにより、自らのスイングをメカニズム解析した情報をプレイヤーに提供することで、最適な調整を行うための重要な参考リソースとなります。さらにその解析結果を、コーチや仲間とシェアすることでスイングを客観的に深く追求することが出来ます。
 

重さはなんと28グラム！防塵性や耐衝撃性、防水性に優れた業界注目の最新デバイス

「MEMS（メムス）」とは、Micro Electro Mechanical Systemsの略であり、センサ、アクチュエータ、電子回路など複雑に構成された要素を、ひとつのシリコン基板やガラス基板等に集積化したデバイスを指します。
 
MEMSセンサーが市販製品に使用されている例としては、プリンタのヘッド、圧力及び加速度センサ、ジャイロスコープ、プロジェクタ等に利用されています。
 
「Blast Baseball」には、センサー本体とバット取り付け具、および専用アプリ「Blast Baseball App」が含まれており、価格は149.99USドル（約15,000円）となっています。Blast Motion社の公式サイトから購入可能です。
 

 
すでにゴルフスイングでの実用化に成功している同社のセンサーは、今後さらにそのジャンルを広げていくことでしょう。iPhoneやiPadはこのような装置との連携により、専門的に活用される機会とその需要がますます増加しています。
 
そして、iPhoneやiPadなどのマルチタスクが可能なデバイスは、スポーツ界においてもなくてはならない存在となりつつあるようです。
 
 
参照元:Blast Motion
執　筆:iCHI