iPhoneもApple Watchと同じ電磁誘導充電になる?Appleが新特許 - iPhone Mania

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Appleが、Apple Watchで採用している電磁誘導充電方式を、iPhoneにも採用するかも知れません。新たに公開された特許から明らかになりました。

スピーカーやマイクが内蔵する電気コイルを利用

米国特許商標庁が現地時間8日に公開した特許申請書によると、AppleiPhoneが内蔵するスピーカー、マイク、Tapticエンジンなどに含まれる電気コイルを利用して、iPhoneを電磁誘導充電する技術の特許を取得しました。
 
スピーカーは振動版、コイル、磁石でできていて、コイルに電気信号を流すと、周囲の磁力と反応して力が発生し、この力で振動面を振動させ、空気を振動させて音を出します。このコイルはマイクやTapticエンジンにも含まれています。
 
Appleの技術は、コイルに流す電流の周波数によって、スピーカーなどの部品が従来通りの役割を果たしたり、電気を転送したりと、役割を切り替えられるようにするものです。たとえばある周波数の電流をスピーカーのボイスコイルに流すと、コイルは振動面を振動させ音を出しますが、別の周波数の電流を流すと振動面を振動させず、その力を充電に役立てます。また充電器(またはドック)側もコイルを内蔵しており、同様に充電_5dd89214d5f6aモードと別モードを切り替えます。

既存のコイルを活用

Appleのこの方式の長所は、既存の部品が含むコイルをそのまま活用できる点です。しかしAppleInsiderは、電磁誘導充電システムは使用するコイルの直径や抵抗、形などにも左右されるため、充電に時間がかかるという欠点を指摘しています。
 
実際Apple Watchは、専用のMagSage電磁誘導充電器を使用しているにも関わらず、205mAhの内蔵バッテリーをフル充電するのに、iPhone6sの1,715mAhバッテリーを5Wのパワーアダプターでフル充電するのと同じくらい時間がかかります。
 
AppleiPhone電磁誘導充電方式を採用するかどうかは不明ですが、採用する場合でもあと1、2世代先になると見てよいでしょう。
 
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Source:AppleInsider
(lunatic)