Apple、裁判官に「AppleでもiPhoneはアンロックできない」と返答 - iPhone Mania

iPhone6s
 
Appleは裁判官に対し、最新iOSを搭載した、ロックのかかったiPhoneに保管されたデータには、アクセスすることは「不可能」だと返答しました。

誰もiPhoneのデータにはアクセスできない

現地時間20日ニューヨーク州ブルックリンの連邦裁判官は同社に対し、米司法省が押収したiPhoneのデータへのアクセスを可能にするよう求めている件を伝え、検討を要求しました。
 
これに対しAppleは、iPhoneの90%が、暗号を強化したiOS8以降のiOSを搭載しているため、司法省の要求に応えるのは技術的にも不可能だと回答しました。これらのデバイスはパスコードを入力しない限り、Appleを含め誰もデータにアクセスできないと同社は説明しています。

スノーデン事件以来暗号を強化

国家安全保障局NSA)局員エドワード・スノーデン氏が、NSAによる個人情報収集の手口を暴露したあと、Appleは2014年にデバイスの暗号強化を実施しました。
 
Appleは連邦裁判官に対し、古いiOS(iOS7以前)を搭載した残り10%のiPhoneについては、技術的には一部_5dd89214d5f6aの暗号化されていないデータを抽出することは可能であるものの、メールやカレンダーの入力データ、サードパーティのアプリのデータなどにはアクセできないとしています。
 
またApple側の弁護士は、「Appleに対するデータ抽出の強制は、法的機関による明確な理由がない限り、Appleと顧客との間の信頼関係を脅かし、Appleブランドを著しく傷つける」と主張しています。
 
 
Source:Reuters
(lunatic)