全米小売チェーンのWalgreensとWalmartがアップルのiBeaconマーケティングを導入 - iPhone Mania

Duane Reade
全米最大のドラッグストアチェーンであるWalgreensの傘下で、ニューヨークのマンハッタンを商圏とするドラッグストアブランドのデュアンリード(Duane Reade)は、オフィシャルiPhoneアプリを更新し、ニューヨーク市内の10店舗がiBeaconに対応したと発表しています。また、世界最大のスーパーマーケットチェーンのウォールマートもiBeaconを導入するためテストを行っているようです。

米国大手小売チェーンもiBeaconを採用

これまでもiBeaconを導入した店舗や施設は数多くありますが、今回のデュアンリードとウォールマートはiBeacon技術をいち早く導入し、トライアルを行っている大手チェーン店ということになります。デュアンリードを運営するWalgreensは全米で8,600店舗を運営しており、ウォールマートは全米だけで4,200店舗を展開しています。
 
これまでのiBeaconを採用している店舗と同じように、デュアンリードもBluetoothを利用したiBeacon技術を利用して、同チェーンの専用アプリをインストールした顧客が来店すると、最適な割引オファーやクーポン、製品情報などを提供することになります。当初はニューヨークのデュアンリード10店舗で利用が可能ですが、その後、親会社のWalgreensでの展開も視野に入っているようです。

「iBeaconは店舗の再構築を引き起こす」

一方のウォールマートは現在、まだ社内でのテスト段階で店舗への導入は行ってはいないようですが、「iBeacon技術には非常に関心を持っており、小売ビジネスの90%は実際の店舗での対応に左右されることから、iBeacon技術は店舗の再構築を引き起こすことになるだろう」と述べています
 
また、iBeaconに関連してモトローラを前身とするモトローラ・ソリューションズモバイルマーケティングの新しいプラットフォームのMPactをリリースしました。今回発表したMPactではWi-FiBluetoothの両方の通信技術_5dd89214d5f6aを融合させた技術を使い、BluetoothではアップルのiBeaconプロトコルを採用し、来店した顧客の購買を促進するためのマーケティングプラットフォームを提供するとしており、同社はiOSAndroidの両OSでの開発者向けキットをリリースしています。
 
店舗がiBeaconを利用したマーケティングを実施する場合には今回のデュアンリードのようにiBeaconのデータを送信するための機器を自社で店舗に設置する必要があるのですが、そうでない場合にはinMarketのようなさまざまな店舗にiBeacon機器を設置し、共通のプラットフォームでiBeaconを使ったサービスを顧客に提供できるサービスを利用する方法もあります。
 
 
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス