iPad Airの製品原価はおよそ27,000円、iPad3より13%も原価を圧縮 - iPhone Mania

iPad Air
IHSグループのiSuppliがアップルから開示されている情報などを基に今回発売されたiPad Airの各コンポーネントの概算原価を算出しています。気になるiPad Airの原価はモデルの違いにもよるのですが$274~$361、日本円でおよそ27,000円~36,000円とiSuppliは算出しています。

iPad3よりも4,000円コストダウン

iSuppliは残念ながら1世代前の2012年発売の第4世代iPadについては原価を算出していませんが、今回のiPad Airは2世代の前の第3世代iPadの16GBモデルよりもサイズは小さく、軽くなり、処理速度はアップしたにもかかわらず、原価は$42、およそ4,000円ほど下がっています。
 
なお、iSuppliの算出したコストはあくまでも端末を構成する各コンポーネントの原価だけを算出していて、研究開発費や組立にかかる費用、マーケティング費用、ソフトウェア費用、特許使用料、その他販売にかかる諸経費などは一切含まれていません。
 
主なコンポーネントの原価は、ディスプレイが$90、タッチパネルが$43、Samsung製のA7プロセッサーが$18、容量にもよるのですが東芝製のフラッシュメモリが$9~$60、エルピーダ製のDRAMが$10、クアルコムの無線通信用のLTEチップが$32となっています。

iPad Airはひとつのモデルでさまざま_5dd89214d5f6aLTE方式に対応可能

今回の概算原価を算出したiSuppliのアナリストのAndrew Rassweiler氏は、今回のiPad Airの特筆すべき点は製品の原価が安価に抑えられていることよりも、一つのモデルでさまざまなLTE方式に対応した点と指摘しています。
 
実はアップルはiPhone 5s、iPhone 5cでも全世界のさまざまなLTE方式に対応しようとしたのですが、結局は各携帯電話会社のLTE方式に対応するために複数のモデルが存在しています。ところが、今回のiPad Airではひとつのチップで全てのLTE方式に対応することが可能となり、実際アメリカでは一つのモデルで全ての携帯電話会社のLTE方式に対応しています。
 
 
参照元:MacRumors
執 筆:リンゴバックス