LTEより1,000倍速い「5G」、2020年までに実現目指す ドコモ - iPhone Mania

iPhone 5G ドコモ
NTTドコモは、現在主流となっている通信ネットワーク「4GLTE」の1,000倍となる「5G」(第5世代移動通信方式)を、2020年にサービス提供することを目標にしていることが明らかになりました。
 
また同社は、世界的な開発機関と実験協力体制に合意すると発表しており、Alcatel-Lucent、Ericsson、富士通NECNokiaSamsung Electronicsの6社に加え、さらに幅広いベンダーとの協力を求めています。
 
新世代通信ネットワーク「5G」の通信速度は10Gbps。これはLTEの約1,000倍にあたります。5Gは今後モバイルネットワークの普及に伴い、増加する通信端末数や多種多様のサービスに対応するために世界的に研究が進められている、これまでにない新しい移動通信方式です。

通信業界のスペシャリストが結集!決して不可能ではない、「5G」の実現

下記は、NTTドコモが発表したプレスリリースの一部です。

<実験の概要>
 5Gのサービス提供に向けては、現在利用されている周波数よりも高い6GHzを超える周波数を有効活用するための技術、単位面積あたりの容量を増大させる技術、様々な移動通信技術を検証する必要があります。
 
 (中略)
 
 そのため、ドコモでは世界の主要ベンダーと協力して各種実験を行い、2014年中にドコモR&Dセンタ(神奈川県横須賀市)などで屋内実験を開始し、2020年の実現に向けて、実験の結果は5G関連の世界の研究団体や国際会議において活用していく予定です。

 
各ベンダーとの実験の内容
1・Alcatel-Lucent・・・新しい信号波形の候補について
2・Ericsson・・・高周波数の新無線インタフェースについて
3・富士通・・・協調無線リソーススケジューリングする技術について
4・NEC・・・ビームフォーミング技術について
5・Nokia・・・5Gにおけるミリ波の有効利用を想定した超広帯域無線伝送について
6・Samsung・・・移動局を追従するビーム制御技術について
 
iPhone 5G ドコモ
 
上記の実験では、ビームフォーミングと空間多重を併用した新技術「Massive MIMO」により、ユーザあたり伝送速度5Gbpsを目指しています。

世界的な企業とタッグ!「5G」早期実現の可能性

今回、ドコモと実験協力をすることとなった、世界でも有数な企業からのコメントが寄せられています。(抜粋)
 
<Ericsson>
私は、当社がドコモとの共同実験で探究中の新技術に期待しています。これらの技術は、業界がネットワーク社会と5Gへと向かう中で、重要な要素となる可能性を秘めています。ドコモとのコラボレーションは、こうした未来に向けた重要な一歩となるでしょう。(同社副社長兼CTO・Ulf Ewaldsson
 
Samsung
最近、ミリ波帯携帯電話の開発と実現可能性の検証に成功したことからも明らかなように、サムスンは5G技術の研究開発に全力を注いでいます。
我々は5Gモバイル通信の標準化と商用化に向けた取り組みの一環として、ドコモと協力することを楽しみにしており、このパートナーシップ_5dd89214d5f6aによって大きな相乗効果が生まれることを期待しています。(同社副社長・ChangYeong Kim)
 
今やなくてはならないiPhoneAndroid等のモバイル端末はより高度化される中、それに利用される移動通信方式ネットワークの高速化は今や世界的に非常に大きなニーズとなっており、その技術開発はすべての業界において強く求められています。
 
NTTドコモをはじめ普段は各社がユーザ獲得に凌ぎを削る中、今回の「5G」ネットワーク実現に向けて一丸となった今、またひとつ現代文明が大きな夢の実現に向けて各社が同時に第一歩を踏み出しました。早期の実現に期待しましょう。
 
 
参照元:NTTドコモ
執 筆:iCHI